エンファクトリー様が提供する越境型研修サービス「複業留学」にて、2024年10月~2024年12月の3か月間で “留学生” の受け入れをいたしました。
複業留学体験レポート「自分の価値観や既存の方法に囚われず、俯瞰的に考えて発言するようになった」
この3か月間では、従業員向けマネー研修のコンテンツ考案と営業戦略の策定をメインに考えていただき、実際に営業をしながらブラッシュアップをしていきました。
非常に有意義な3か月間で、あまり得ることができない大企業向けの営業ノウハウなどを学ばさせていただきました。
複業留学体験者インタビュー
―――本業での仕事内容をおしえてください。
株式会社オリエントコーポレーションの業務統括部で勤務しています。主にお客さま本位の対応に関する取組や営業店の業績評価制度の統括を担当しています。
お客さま本位の対応に関する取組とは、一見すると抽象的に感じられるかもしれませんが、弊社の商品・サービスがお客さま視点で設計されているか、また、顧客保護の観点から取り組みが不足していないかを評価しています。お客さま目線での最適な商品・サービスの提供を実現するための全体最適に関与することです。
また、全国に105拠点ある営業店の業績評価制度を統括しています。各事業部門が策定した評価制度が事業計画の達成に寄与しているか、方向性が正しいか等を確認しています。
―――複業留学に手を挙げた理由を教えてください。
オリコは今年70周年を迎えます。歴史ある企業であるがゆえに、ある程度決まった業務やルールがあります。「過去からずっとこのやり方でやっている」や「これが会社のルールだから」という理由で仕事を進めてしまっている自分に対して、変革が必要だと強く意識していました。
このような背景から、自分自身を変えるための新しい挑戦を求めていた時に、複業留学体験制度を知りました。異なる環境で自分を試してみたいという思いが高まり、応募することを決意しました。
―――なぜ当社を選んだのか教えてください。
理由としては、主に二つ挙げられます。一つ目は、以前からFPの資格が世の中で十分に活用されていないと感じていました。御社のコンセプトである「金融商品の販売を行わない中立中正なファイナンシャルプランナーの会社」、現在の多くのFPが抱える問題を解消できる理念だと思いました。
二つ目は、社内で新規事業を企画・提案するビジネスコンテストに、金融教育支援事業の設立について企画、提案したことです。残念ながら正式採用はされませんでしたが、金融教育が義務教育として重要視される中で、御社のような企業が必要になると強く感じており、希望させていただきました。
―――複業留学先での活動内容を教えてください。また、どんなスキル、能力、ノウハウが活かせたと思いますか?
私は「インターンシップにおけるライフデザイン研修事業設立の支援」をミッションとして3ヶ月間留学させていただきました。事業戦略の策定から、提案書の作成支援、営業トークスクリプトの作成など、各種ツールの制作を担当しました。また、研修内容の構成にも携わらせていただき、とても勉強になりました。
活かせた経験としては、主に三つ挙げられます。一つ目は、これまでオリコで培った営業経験です。ターゲットとなるお客さまの立場や状況を理解しながら研修を提案し、その良さを実感してもらうための営業戦略を立案しました。
二つ目は、企業の組織における意思決定の手順です。今回のターゲットの一つに中規模企業があります。個人事業主や小規模企業では、営業・人事・総務・経理など全てを社長一人が担当している先もあるかもしれません。しかし、御社の研修を導入してもらう効果が高い、数百人規模の中規模企業では、それぞれのセクションにおける決裁者が異なる場合が一般的です。我々が研修のご提案をする窓口担当者=決裁者ではないケースもあるため、先方社内の決裁をスムーズにすることを意識した説明方法や資料作りを心掛けることができました。
三つ目は、財務部でのIR経験を活かし、先方に理解しやすいように数字と根拠を示すツール作成に活かせたと思います。
―――複業留学で困ったことは何ですか? またどのように乗り越えましたか?
複業留学に応募した時はそれほど大きな問題ではなかったのですが、留学期間中に本業が非常に忙しくなってしまったことです。私は金曜日を複業の日と決めていたため、残りの4営業日で本業を終えつつ、複業に集中することを心掛けました。この経験を通じて、自身のスケジュールマネジメント能力の向上にもつながりました。
―――留学先で一番驚いたこと、違いを感じたことは何ですか?
新しいことをどんどん取り入れていくスピード感です。
バーチャルオフィスにAI活用はもちろんのこと、良いと思ったアイデアや手法はすぐに取り入れて実行に移す文化が根付いていると感じました。このスピード感は我々の会社にはないものであり、とても勉強になりました。
―――複業留学の前後で何が変わりましたか? もし、周りの人への影響があれば教えてください。
インターネットやメディアからの情報だけではなく、実際に様々な業界の方々と接し、コミュニケーションを取ることの重要性を改めて感じました。
現在、弊社では自律的なキャリア形成を目指しています。これに伴い、一人ひとりのキャリア実現に向けた支援制度が整備されました。実際に私の複業留学についても、多くの方から声を掛けていただき、御社で得た経験を社内に還元することができています。
―――複業留学での経験を今後どのように活かしていきたいですか?
留学前から意識はしていたことではありますが、弊社の常識が世の中の常識ではないことを改めて痛感しました。わずか3ヵ月間の留学でしたが、御社にリアルで通わせていただき、様々な方々とのコミュニケーションを通じて非常に貴重な経験を得ることができました。
ここで得た経験を、弊社の変革に活かせるよう、引き続きチャレンジしていきたいと思います。