「特別費」と聞くと、皆さんどんなものが思い浮かびますか?
冠婚葬祭費用や年払いの保険料、お子さまの部活等の急な出費など、様々なものが思い浮かぶと思います。
今回は、家計管理をする際に大切な「特別費」の備え方についてご案内していきます。
特別費の内容を考えよう
皆さんは、家計管理をされる際に「特別費」の予算を取り分けされていますか?
「特別費」という項目をきちんと設定していると、いざ出費があった際に貯金や別予算の費用を使わなくていいというメリットがあります。
特別費としてどういった項目が当てはまるかは、各家庭によって異なります。
下記に特別費の一例を挙げてみました。
一覧を参考に、ご自身に当てはまるものをぜひ探してみてください。
一覧に記載がないものでも、備えておきたいものがあれば追加できます。
支払っているけれども予算に取り分けていないものがあれば、ぜひ予算取りの候補にいれてみましょう。
【特別費一例】
■冠婚葬祭費用
■自動車のメンテナンス費用
■住宅のメンテナンス費用
■部活動などの道具分
■身内・知り合いなどへの贈答品(御礼の品など)
■固定資産税などの税金関係
■年払いの保険料
■家族のイベント費用
■コンタクト代
■帰省費用
■年会費(NHKや資格維持のための費用など)
特別費を設定していないとどうなる?
頻繁に請求がこないものに対して、つい予算を取り忘れることがあると思います。
そして実際に請求がきた時に予算の取り置きを忘れていたりすると、管理している別予算から臨時で支払いをすることになり、家計簿が乱れてそのまま家計簿を挫折してしまった。
そんな経験はありませんか?
家計の乱れや貯金の取り崩しは、貯蓄意欲の低下につながります。
貯めては支払い、貯めては支払いとなると結局それは貯金ではありません。先にきちんと特別費を取り分けて貯金と別にしておく必要があります。
知らない間に崩れていく貯金
私は昔、貯金ができていると勘違いしている時期がありました。
毎月決まった金額を貯金専用の口座にいれて増えている残高に満足していました。
予算分けしていない車のメンテナンス費用や固定資産税を支払っていても、貯金口座の残高は増えている。余裕資金でまかなえているのだから問題ないと思っていました。
しかし、主人と家計について話をしていた時に「それって結局は違う所から立て替えているだけで資産全体は増えていないんじゃない?」と言われ、ハッ!としました。
そこから毎月資産簿をつけてみると、確かに貯金口座の残高は増えていましたが、家計全体の資産はむしろ減少していることに気づきました。
昨年貯蓄していた分など、今年の貯蓄とは違う貯蓄から取り崩していたのです。
「払えていて、貯金もできているのだから問題ない」
この思い込みが家庭全体の資産を増やせなかった原因でした。
この原因を解決するために、私は特別費を書き出しいつ支払いがきても問題ないように備えるようになりました。
特別費は毎月請求がくるものでないので年間で予算を決めるようにしています。
また、過去に請求がきたもの意外にも簡易的なキャッシュフロー表を作成し、数年おきに費用がかかる予定がある項目についても考えるようになりました。
我が家では主に以下の項目を、特別費として予算決めしています。
わかりやすいように年始に決まった予算を振り分け、年末にどの位費用がかかったかを確認することで予算内に収まっているのかチェックしています。
▽毎年請求がくるもの
■身内・知り合いなどへの贈答品(御礼の品など)
■固定資産税などの税金関係
■年払いの保険料
■家族のイベント費用
■コンタクト代
■帰省費用
■年会費(NHKや資格など)
▽数年おきに費用がかかるもの
■冠婚葬祭費用
■自動車のメンテナンス費用(車検費用含)
■住宅のメンテナンス費用(戸建ての為修繕積立目的)
■車の買い替え費用
■地震保険料
冠婚葬祭などいつ費用が発生するか不明なものは、事前に目安の予算分けしておき、使用したらその後使用分を補充するようにしています。
例えば、20代は友人の結婚式が多かったのですが、30代になると結婚式のお呼ばれが減りました。
そのため、一定の金額を確保しておき使用したあとに使用分を追加すると、毎月の家計に影響を与えず余裕がでます。
特別費を備えよう!
特別費を備えるということは、計画的に資金を確保しておくことです。
特別費を事前に確保しておくことで、普段の家計管理を円滑に行い、家計全体の資産を向上させることが可能となります。
また、特別費の管理ができるようになると、より大きな事柄であるライフプランを考え、キャッシュフローに乗っ取って資産計画をすることもできるようになります。
ご家庭でかかる特別費がどの位あるのか?
いつもどのようにして支払っているのか?
これからどのように用意していくのか(毎月積立や年間で用意するなど)
ぜひ一度、確認と資金計画をしてみましょう!