格安スマホが一般化したことで、通信事業者や通信プラン選択の幅が広がりました。通信プランを見直して通信費が下がれば、長期に渡って家計の出費を減らせます。出費を抑えたい人の中には、興味を持っている人もいるのではないでしょうか?

自由に選択できるメリットを受けている人がいる一方、どのようなポイントで通信プランを選べばよいのか悩んでいる人も多いことでしょう。

今回は、自分に合ったスマホの通信プランを選ぶコツを解説します。

通信事業者の分類による通信プランの違い

通信事業者(スマホが通信する仕組みを提供している企業)でスマホを購入すると、他の通信事業者に変更できなかったのは、過去のこと。2021年10月1日以降に販売されたスマホは、通信事業者を変更できるようになりました。これは、通信用のICカードの差し替えができる、いわゆる「SIMフリー」の状態で販売することが義務付けられたためです。

図1 SIMフリーのイメージ図

このルールのおかげで、利用者は自分の好きなスマホを使い、通信事業者を自由に選択できるようになりました。通信事業者は、個性的なサービスを提供することで、他社との差別化も可能です。ただし、通信事業者によっては使用できない機種がある場合がありますので、使用可能かどうかの確認は必要です。

なお、通信プランは通信事業者やブランドの種類によって特徴があります。通信事業者やブランドの分類による通信プランの傾向を確認しておきましょう。

通信事業者やブランドの分類によるプランの傾向

通信事業者は、ブランドや設備・認可の違いによって分類されるのが一般的です。このコラムでは、次のように3つに分類します。

表1 当コラムの通信事業者の分類

それぞれの分類の通信プランには、次のような傾向があります。

大手

  • データ使用量無制限など、1ヶ月に使用できるデータ量が多いプランが主流
  • グループ企業のサービスを利用すると通信費が割引されるのが一般的
  • 割引対象のサービスは、インターネット回線・キャッシュレス決済など多岐に渡る
  • 通信プランの料金は比較的高め

サブブランド

  • 大手や大手のグループ企業が提供する通信費を抑えたブランド
  • インターネット上で手続きを行える人がメインターゲット
  • グループ企業のインターネット回線を利用すると一般的に通信費が割引になる
  • 通信プランのデータ使用量は大手より少なめ

格安スマホ

  • 事業者ごとに特徴のあるサービスを提供
  • 各種手続きをインターネットでできる人向け
  • 通信プランは、1ヶ月のデータ使用量によって細分化傾向
  • 通信プランの料金が安め

自分に合ったプランを考えるポイント、3つ

自分に合った通信プランを選ぶには、自分のスマホの使い方や、重要視している点を知ることが大切です。次の3つの考え方を参考に、どのようなプランが合っているか客観的に見てみましょう。

スマホのプラン選択の考え方のポイント

  • 1ヶ月のデータ使用量はどのくらい?
  • 安定性VS通信費削減、大切なのはどっち?
  • どんな通信事業者が好き?

データ使用量はどのくらい?

スマホのプランは1ヶ月に使用するデータ量によって区分けされています。使用するデータ量がわかれば、「○○GB使用できるプラン(○○は数字)」のようにプランの絞り込みができます。

1ヶ月に使用しているデータ量を調べ、そのデータ量をもとに、プランを絞り込んでみましょう。なお、1ヶ月のデータ使用量の目安はスマホで、正確な使用量は契約している通信事業者のサイトなどで調べられます。

【参考】Androidのスマホでデータ使用量を調べる方法
  • 「設定」の「ネットワークとインターネット」をタップ
  • 「モバイルネットワーク」をタップ
  • 「アプリのデータ使用量」をタップ

※利用開始からの合計が表示される場合は、「モバイルデータの使用サイクル」で「1」を選択。毎月1日から月末までのデータ使用量が表示されるようになります。

2~3ヶ月分のデータ使用量を調べて、参考にしてみましょう。

安定性VS通信費削減、大切なのはどっち?

スマホの通信プランは、1ヶ月に使用できるデータ量が増えると、通信費が高くなるのが一般的です。

筆者が2025年4月時点で代表的な通信事業者の通信プランを調べたグラフが次のようになります。グラフは1ヶ月のデータ使用量と、割引が適用される前の基本料金を基に作成しました。

図2 通信事業者の分類による基本料金と1ヶ月のデータ使用量上限の関係
FPサテライト(株)調べ(2025年4月現在、割引適用がない場合)

グラフを見ると、大手は数GBのプランと使用量無制限の二極化しています。また、格安スマホのデータ使用量は数GBから50GB程度まで幅広いプランが存在しています。なお、すべての通信事業者を調査できたわけではありませんので、分類による傾向を把握する資料としてご覧ください。

プランを選択するときは、前章で調べた1ヶ月のデータ使用量に近いプランを検討するのが基本です。もし、契約したプランのデータ使用量を超えた場合は、通信速度が極端に遅くなります。通信速度が遅くなると、ネットワークに繋がりにくいなどの不具合が起こりやすくなってしまいます。

「いつでもサクサク繋がって欲しい」という人は、毎月の通信費は高くなりますが、調べたデータ使用量よりも多めのプランを選択すると安心です。
「多少不便でも、通信費を下げたい」と考える人は、月末になるとインターネットが繋がりにくくなる可能性はありますが、調べたデータ使用量よりも少し少ないプランを選択するという方法もあります。

図3 余裕のあるプランを契約した場合と、少なめのプランにした場合の影響比較

ただし、使用するデータ量は、年々増加傾向にあります。また、1人暮らしを始めるなど環境の変化があると、1ヶ月のデータ使用量がかわります。スマホの使い方が変わってきた場合には、データ使用量を再確認してみましょう。

通信事業者のこだわりは?

通信事業者には、それぞれの特徴があります。通信事業者自体の安心感や、割引のメリット、利用したいサービスなどで比較してみましょう。

通信費の支払額は、基本料金から利用可能な割引を適用し、オプション料などが加算されます。また、本体を分割払いにしている場合は本体代も加算して支払額が決まります。

図4 基本料と実際の支払額のイメージ

同じ位のデータ使用量で通信費を比較すると、適用される割引がない場合は、図2の通り、格安スマホ→サブブランド→大手の順で高くなる傾向にあります。ただし、インターネット回線と同じグループ会社の通信プランにしたり、よく使用するキャッシュレス決済と同じグループ会社の通信プランを契約したりすると、大手やサブブランドの通信費が割引になります。

また、格安スマホでは、特定のアプリ使用時の通信分が無料になるなどのサービスを提供している企業もあります。自分に必要なサービスや、魅力的なサービスを受けられる通信事業者を探してみてもいいかもしれません。

自分のスマホの使い方を知って、適切なプランを検討しよう

通信費は、一度プランを見直すと、永久的に毎月の家計の出費を抑えられます。ただし、「ただ安くなれば良い」では、通信が不安定になるなどのトラブルが起きるケースもあります。

まずは、自分のスマホの使い方を把握することから始めてみましょう。その上で、スマホの通信費に割り当てられる予算や安定性、利用したいサービスなど、優先させたい項目を決めると絞り込みやすくなります。