老後の資産形成の方法として、私的年金のiDeCoや非課税制度のNISAなど、公的年金以外の方法が話題ですよね。

そもそも本当に自分は老後のために投資をしたほうがいいのか、また投資を始めるとしても、どれくらいの金額を目安に投資をすればいいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

そんなときは公的年金の受給額を知り、逆算して資産形成ができると計画的に進めることができますよね。

今回は、本当に投資をする必要があるのか判断するために、公的年金の受給額がどれくらいになるのか確認する方法をお伝えします。

ねんきん定期便の見方

自分の年金額を確認するツールとして「ねんきん定期便」というものがあります。

ねんきん定期便は、公的年金の加入者にハガキか封筒で毎年誕生月を目安に届けられ、中には「これまでの年金加入期間」や「これまでの加入実績に応じた年金額」などが記載されています。

つまりねんきん定期便を見れば、現時点の受給額を確認することができるのです。

注目すべきは、50歳未満では「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されている一方、50歳以上では「受給見込み額」が記載されているという点です。

50歳以上のねんきん定期便では、現在の納付状況が60歳まで継続すると想定した受給見込み額が表示されるため、実際の受給額と近い数字となっています。

しかし50歳未満の場合これまでの納付状況に応じた「現時点の」年金額が表示されるため、将来受け取れる年金額はいくらかわかりません

では、50歳未満の方が65歳時点でもらえる年金受給額を知るためにはどうしたらいいのでしょうか。

ねんきんネットの使い方

そこで便利なのが「ねんきんネット」という日本年金機構が運営するサイトです。

利用方法は簡単で、氏名・生年月日・基礎年金番号(年金手帳などに記載)・17桁のアクセスキー(ねんきん定期便に記載)などを登録すれば利用可能です。

もしねんきん定期便を紛失してしまい17桁のアクセスキーがわからないという方でも、「アクセスキーなし」の手順に従って登録すれば、日本年金機構より郵送でユーザーIDが届き利用可能となります。

ねんきんネットを使うと何ができるのでしょうか。

  • 電子版のねんきん定期便をダウンロードできる
  • 50歳未満でも65歳時点の年金受給額を試算できる
  • 今後の働き方や期間・収入・受給のタイミング・国民年金保険料を追納した場合など、細かく条件を変えて試算できる

つまり年金を受け取るまでの間に働き方が変わっても、それに沿った年金受給額の目安を知ることができるのです。
老後の資産形成のためにも、さまざまなパターンで試算できるのは便利ですよね。

年金額が少ないと感じた場合~受給するタイミングを変えてみよう~

ねんきんネットを使って試算した結果、年金受給額が少ないと感じたら「受給のタイミングを変えてみる」ことも一つです。

年金を受け取れるのは原則65歳からですが、受け取りを遅らせて受給額を増額することができる「繰り下げ受給」があるのはご存じでしょうか。

現行の制度では70歳を上限として受給を繰り下げることができますが、2022年4月からはこの上限が75歳まで引き上げられます

1ヶ月あたり0.7%増額する仕組みがあり、75歳まで繰り下げをすれば最大84%も増額することができるのです。

増額した年金を生涯もらえるのはメリットですよね。

まとめ

このように、ねんきん定期便やねんきんネットを使うことで、自分の公的年金額を試算することができます。

その試算額をもとに、私的年金を利用したり投資をする必要があるのか、受給のタイミングを変えた方がいいのか、また年金にどれくらい上積みをすればいいのかなどを考えてみましょう。

今の生活に無理のないように、老後の生活に向けた資金計画をたててみてくださいね。

参考資料
※1(日本年金機構)年金Q&A (ねんきん定期便)(https://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/index.html)(2021年6月15日利用)
※2(日本年金機構)「ねんきんネット」とは?(https://www.nenkin.go.jp/n_net/nenkinnet.html)(2021年6月15日利用)
※3 出典: 「被用者保険の適用拡大について」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/000636614.pdf)(2021年6月15日利用)