家計の節約をしよう!と思ったとき、どこから見直しをしますか?

外食をしない!カフェ代を節約!など「我慢」からスタートしてしまうと、むしろストレスがたまって物欲が爆発、かえって大きな出費をしてしまうことも。

  • 贅沢している訳ではないのになんでお金が減っていくんだろう。
  • 普通に生活しているだけではお金が貯まらない感じがある。
  • なんとなく行き当たりばっかりのお買い物をしていて損している気がする。

このような疑問を持っている方、次の2つを確認してみてください。

  1. お買い物をするお店をなんとなく選択していませんか?
  2. ポイントの種類がたくさんあって管理できなくなっていませんか?

消費生活と行動心理

私たちの行動は、感情と密接に関わっています。

私たちは直感的な思考と理性的な思考の二つを持っていますが、日常のお買い物の場合、ほとんどが直感的な思考しか働いていないそうです。

消費行動をセルフコントロールをするためには、時間をかけてじっくり考えた理性的な思考を持ち合わせていなければなりません。そのため、特に理由のないお店でのお買い物は、無駄な消費を増やしてしまう結果に繋がるのです。

参考:国民生活センター『国民生活 NO.61』「特集1 暮らしの中の行動経済学」
http://www.kokusen.go.jp/pdf_dl/wko/wko-201708.pdf

そこで、日常生活で利用するお店を、理性的な思考を使ってあらかじめ決めてしまいましょう。一度落ち着いて情報を調べることで、ポイントカードやクレジットカードが混在してもやもやしている気持ちを解消することもできます。

つまり、「合理的に買い物をすること」で無駄な消費を抑え、ついでに効率よくポイントを貯めることによって、消費できるお金が増えるというわけです。

合理的なお買い物ルートの作り方

今回は、ご自宅で一人でもできるワークショップを通じて、身近な生活範囲を見直してみましょう。

必要な物は情報を調べるスマホやパソコン、それを書き留めるメモのみ。情報をまとめながら、オリジナルのお買い物ルートを作成していきます。

何気ない消費行動に理由付けをして、満足度を上げていきましょう。

手順1:家計をざっくり項目分けしよう

消費しているお金はどこに使われているのかをざっくりと把握しましょう。家計簿をつけている方は家計簿を、つけていない方は最近購入した食品・消耗品や、口座から引き落とされた金額を思い浮かべてみて下さい。

スーパーで買う食費、薬局で買う消耗品費、スマホの通信費、家電などの備品費。その他、お出かけにかかる交通費やスマートフォン等の通信費。

まずは、この中で最も消費が多い項目から見直していきましょう。

手順2:利用頻度の高い施設を研究しよう

最も使用頻度の高いお店を思い浮かべ、その会社の企業情報ホームページにアクセスします。ここで注目するポイントは3点

  1. 運営会社は何系列?
  2. ポイントは独自のポイント?チェーン系列?
  3. クレジットカードはあるか?

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1. 運営会社は何系列?

まずは、日常生活でお買い物に行く商業施設・利用することの多いお店について考えてみましょう。

次に、なぜそこのお店を利用しているのか、理由を考えます。単純に安いから、近いから、だけでは損をしている可能性があります。

さらに、日ごろお買い物をしている施設をどこの運営会社が管理しているか、パッと思い浮かべることができますか?よっぽど興味がない限り、わざわざ調べる機会は少ないかもしれません。

そこで、企業情報ホームページから情報収集してみましょう。TOPページからグループ企業のページを探します。

大きな会社だと、多岐に渡る分野で会社を運営しています。普段何気なく使っているお店同士が同じ系列だったりと、意外と面白い発見があったりします。

2. ポイントは独自のポイント?チェーン系列?

ポイントは知らない間に溜まっているからこそ管理が難しいものですが、逆に管理さえしてしまえば一つの財産です。ご自身がどのポイントを中心に貯めるかを決め、効率よくポイントが貯まるルートを把握しましょう。
そのために、まずはよく行くお店でどういったポイントが貯められるのかを確認します。

・大型ポイント会社のポイントを導入している
ポイント運営会社が運営する大型ポイントです。さまざまなチェーン系列のお店で導入され、いろいろな場所でポイントを貯めることが可能です。

代表例
Tポイント(株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ
PONTAポイント(株式会社ロイヤリティマーケティング
楽天ポイント(株式会社楽天
dポイント(株式会社D2C

・お店独自のポイント
各デパートや各スーパーが独自に発行しているポイントもあります。そのお店を頻繁に利用すると効率よく貯めることが可能です。ポイントを何かに換金出来たり、そのお店に限ったお買い物の中で、現金として利用することになります。

次に、発行しているポイントカードがどういった形態なのかを調べます。

ポイントを貯めるにはポイントカード、もしくはこれに代わるものが必須です。種類はさまざまで、ポイントを付帯するためだけのカードから、お金をチャージして使うプリペイド式のカード、クレジットカード機能付きのポイントカードなどがあります。

自分に合ったものを選びましょう。

最近では、ポイントごとにスマートフォン向けの専用アプリがあり、それぞれデザインや見やすさが全く異なります。どのポイントを中心に貯めるか決められない方は一度ポイントアプリをチェックし、自分の好みのアプリを見つけましょう。

最後に、ポイントの使い道を把握します。

「ポイントを貯めたらどうするか?」が大切です。景品と交換するタイプもありますが、ポイントを現金として使うことができるタイプの方がより家計の節約に貢献するでしょう。

3. クレジットカードはある?

クレジットカードがあれば、カードでの支払いの度にポイントがつきます

また、各運営会社によっては、特定の施設でポイント還元率が上がったり、クレジットカードの会員限定のセールが開催されることも。クレジットカードを持っているだけでお得に買い物が出来る機会があるかも調べるとよいでしょう。

手順3:自分だけのお買い物ルートを作ろう

最後に、生活の中心となるポイントが貯まるお買い物ルートを決めます
貯めるポイントは数を絞る必要がありますが、必ずしも一つのポイントに絞る必要はありません

例えば、「Tポイントを貯めているから、コンビニはファミリーマートしか行かない!」と決めてしまうと、我慢が募り、逆に生活を不自由にしてしまいます。不自由な環境での生活は、むしろ無駄な消費を促してしまいますね。

もしも他のコンビニへ行くときは、通信費など、他のサービスと互換性の高いキャッシュレスサービスを使用することで、ポイントや還付金をゲットしましょう。

ワークショップの具体的なやり方

手順2以降の作業を実際に行ってみましょう。

例1:スーパー

食費・消耗品費が多い方はスーパー等の見直しを。普段立ち寄ることが多いスーパーと、その理由を思い浮かべましょう。

例えば、駅前に多いスーパー「まいばすけっと」。イオン系列のスーパーであることはご存じの方も多いと思います。

次に、イオン系列のグループ会社がないかを調べてみましょう。グループ企業紹介より、コンビニの「ミニストップ」、薬局の「ウェルシア薬局」がイオンのグループ会社であることが分かります。

イオン系列は独自のポイント「WAON」ポイントを発行しています。

「WAON」ポイントは専用のポイントカードや、数種類のクレジットカードを発行しており、その中に「JMB WAON一体型」というカードがあります。JMBはJALのマイルのことです。

さらに、家電量販店のビックカメラでは、「JMB WAON一体型」と合体させることが出来ます。

このことから、飛行機に乗るときはJAL、家電を買うときはビックカメラ、と消費行動ルートを合理的に決定できるわけです。

このように、なんとなく選んでいたお店を「一つのポイントを貯める」という目的を持って絞っていくと、数珠つなぎ方式で利用先が決まります。結果的に日ごろの行動の迷いも減り、無駄な消費を抑えることに繋がるでしょう。

例2:鉄道会社

普段乗ることが多い電車と、その理由を思い浮かべましょう。

その鉄道会社が運営しているグループのお店やポイントやクレジットカードはあるでしょうか。

例えば、関東大手の鉄道会社である西武、東武、東急、などは、それぞれ駅ビルやスーパーを運営し、独自のポイントを発行しています。

東武は東武カード
西部はクラブ・オン
東急は東急カード

駅ビルのデパートなどは、鉄道会社が運営している場合が多く、グループ会社の商業施設でのポイント付帯、クレジットカードで定期券を購入する際に割引になるなど、実は嬉しい特典があります。

例3:通信キャリア

大手通信4大キャリアはポイント運営とキャッシュレスサービスを携えており、消費者の生活圏と密接に関わっているケースが多いです。店員さんに「◎◎ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれる所は、チャンスだと思い素直に作りましょう。

通信キャリア ポイント キャッシュレス
docomo dポイント d払い
au Pontaポイント au Pay
SoftBank Tポイント PayPay
楽天モバイル 楽天ポイント 楽天ペイ

それぞれコンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンド、など使用頻度の高い施設を思い浮かべましょう。

例えば、SoftBankの主流ポイントはTポイント、キャッシュレスサービスはPayPayです。

Tポイントが中心のお店はファミリーマート、TSUTAYA、すかいら~く系列の飲食店、エネオスなど。

また、それぞれの運営会社が所有するネットショッピングサイトも視野に入れましょう。

外出・外食の少ない人は、最も自分に合ったネットショッピングを選ぶことが大切です。通信キャリアと密接な関係にあるネットショッピングサイトを中心にお買い物をすることで、効率よくポイントを貯めましょう。

まとめ

いかがでしたか?

普段のお買い物をなんとなく直感で済ませるのでははなく、根拠に基づいた目的を持つことが出来たでしょうか。

今まで何気なく買い物に行っていたお店に対して、その都度理由を思い出しましょう。「ここは〇〇系列のお店で▲▲ポイントが貯まるから」と意識できると良いでしょう。

気付かないうちに損をしている状態から、気付かないうちに得をしている状態へ。金融の知識がなくても見直すことができる家計の節約方法です。

我慢しすぎず、冷静に、最も適切なお買い物を選択して、満足度の高い消費生活を送りましょう。